現地隊員レポート             「りる」第86号より 

                                                    カメルーン     Y.S.
                                                             令和3年度(元年度)2次隊
                                         青少年活動
    


「カメルーンに到着して」

 カメルーンの首都ヤウンデを歩いて感じたことといえば、車の多さと騒がしい音です。信号や横断歩道の無いところを様子を見ながら渡る、慣れるまでは怖くてなかなか最初の一歩が出せませんでした。ものすごいスピードで走る車も中にはいるけれど、横断する人がいると、比較的ゆっくり、止まれる速度で走っているような印象も受けました。

道路は常に車でいっぱい


首都を走る車の多くは黄色いです。これはタクシーで、至る所で見かけます。カメルーンのタクシーはほとんどが乗り合いで、一人お客さんを乗せて走り出しても、途中で次々と他のお客さんも乗せていきます。タクシー運転手は道を歩いている人に向けてクラクションを鳴らして「乗るか?」と合図します。

渋滞中。目の前の黄色い車はタクシー


私もただ歩いているだけで、通り過ぎるタクシーに何度もクラクションを鳴らされました。道を歩いていると、至る所でそのクラクションが鳴り響いています。その音に最初は何度も驚きました。

 暑い日差しの中で歩くと、汗でびっしょりになります。今はマスクもしているので余計かもしれません。

ある日の空

 私が到着した2月は乾季が終わって雨季に入っていこうとしている時期になります。蒸し暑くもありますが、日本ほど湿気を感じることは少ないように感じました。日陰に入ると涼しく、風が気持ちよく感じられました。そして、雨が降ると気温が下がり、過ごしやすい気温になってくれました。私が首都に滞在していた一ヵ月の問でも、肌寒く感じられ、長袖で過ごした日もあるほどでした。

雨上がりに大きなカタツムリを発見

 ヤウンデは政治・行政の中心地と言われ、中心部に行くと、各省庁の建物や高いビルも並び、各銀行が並ぶエリアなどもあります。たくさんのスーパー、店舗も並び、家具や家電、食料など生活に必要な物は一通り揃います。ちゃんとした店構えの店舗もあれば、路面に品物を並べて売るところもあります。道を歩いていれば、両手や頭上に品物を乗せて売りながら歩く人とすれ違い、車に乗っていれば、止まる車を相手に品物を売り歩く人も見かけます。marcheと言われる市場も各地域で見られます。販売価格もその場によって様々です。


中心部には高いビルも建ち並ぶ


スーパーにはたくさんの商品が並ぶ

 現地の人と、慣れない言語を使いながら値段交渉して、買い物することは、少々疲れることもありますが、コミュニケーションの場にもなり、良い勉強になっています。