現地隊員レポート         「りる」第43号より

                                                    モルディブ   T.T.
                                                             平成16年度3次隊
                                    
 写真                                                                

『モルディブ便りU』

 皆さんご無沙汰しております。私の任期も残りあと一ヶ月を切ってしまいました。今も毎日『写真コース』(青年スポーツ省で写真の理論、撮影、現像、焼付の技術指導)で忙しい日々を過ごしていて、帰国しなければならないのが信じられないのが正直な実感です。


 私の配属先の青年スポーツ省のYouth And Sports Development Center(略してYSDC)の前身時代の約20年前には何代か写真隊員が活躍されていましたが、本校になってからは私が初代です。

初級そして中級コースとしての位置づけにあるCertification 2 Photography Courseは現在のコースを合わせると合計4回。コース期間は約5ヶ月なので任期を考えるとやれるだけやったのではと思います。あと1コース約10名と少人数な分、個人個人と深くつき合えたと思います。

関わった生徒さんの数は合計38名です。プロカメラマンとしてスタジオを開いた生徒さんもいてよく私も遊びに行きました。『写真コース』の性格上、写真機材(デジタル機材の不足)の問題は大きいです。赴任当初、自分でアポを取り、プロカメラマンの方々の仕事や機材などを調べたらほとんどのカメラマンが最新のデジタル一眼レフを導入してバリバリ仕事をされていました。

 首都島マーレの発展は著しく当初の途上国としてのイメージは打ち消されるほどでした。デジタル撮影の需要に応えるべく私も配属先にデジタル機材の導入を懇願してきましたが、ずっと叶わず今期の予算でやっと導入が決まった次第です。必要機材のリストアップも終わり、あとは購入業者の落札が行われているところであり、任期中にデジタル撮影を内包した上級コースを受け持つことができなかったのが残念ですが、後任の方も決まり、後を引き継いでもらえるのでよしとします。でも、もう少しやりたいのが正直な実感です。『協力隊はいい時で終わらないといけない』とは聞いていましたが本当ですね。


 モルディブは本当に小さな小さな島々が集まった国で、移動は船がほとんど。こんなに船に乗った経験はないですね。できるだけ地方島に行って写真を撮ってきましたが、授業の合間の時間で行くのでなかなか難しく、もっと行きたかったですね。でもモルディブの一番北と南の島も行く事ができたのは幸運でした。最後の最後まで『写真コース』で忙しくまだまだモルディブ生活を振り返る余裕はありませんが、できるだけ多くの経験をつんで日本に帰国したいと思います。