現地隊員レポート             「りる」第73号より 

                                                     ニカラグア     黒川 奈央
                                                             平成28年度2次隊
                                         助産師
   

1.重要視されている男子教育

 中南米で1番若年妊娠が多い国がニカラグアです。私たちは若年妊娠予防の教育を中心として、生徒たちが自身の体を大切に思えるように日々活動を行っています。ニカラグアで生活してみて、男らしさ女らしさに対する偏見(ジェンダーバイアス)がまだまだ残っていると感じました。その為男子教育も重要視されており、生徒達を集めて講習会を行っています。毎回彼らの中で知識が増え、考えが変わっていることがわかるときに、この仕事の面白さを感じます。

2.毎朝の日課

 私がお世話になっているこのおじちゃんは、毎日ココナッツを売っています。朝は時間がない為、ココナッツを食べるのが私の日課になっています。日本円で一つ50円位で売っています。ニカラグアでは、ココナッツジュースを飲み終わると殻を割り、中の身も食べる習慣があります。ニカラグアは、他にもマンゴーやドラゴンフルーツなど果物が豊富です。

3.職場の同僚たち

 私の配属先は医療クリニックと青少年クラブを併設しています。約1年が経ち、大分職場の人たちとコミュニケーションが取れるようになってきました。この日は同僚の誕生日だったのでみんなでケーキを買い、お祝いしました。オレンジ色の服を着ているのが、毎日共に仕事をしている同僚です。私にニカラグアの事をたくさん教えてくれます。ニカラグア人は明るい性格の人が多いですが、日本人のように恥ずかしがりの人も多いです。

4.伝統的ニ力ラグアご飯

 この食べ物の名前はビゴロンといいます。作り方は、アーモンドの葉に、ジュカ(サツマイモに似た芋)と、お酢に漬けた大量のキャベツの千切りと、豚の皮を揚げた物をのせて、チリソースをかけます。ニカラグアでは基本的に、手で食べる事が多いです。最初は少し抵抗がありましたが、同じように食べていたら、現地の人に、奈央はニカラグア人みたいになってきていると笑われました。

5.伝統的な衣装

 祝日や学校行事などでは、必ずこの衣装を着て伝統的な踊りが披露されます。男女混合でよく踊りますが、この日は女の子グループのみでした。6〜15才の子供たちがよく踊ります。大人がよく踊るのはサルサです。でも、恥ずかしくて踊らない人も多く見ます。派遣前、中南米は明るく踊り好きのイメージでしたが、私よりも恥ずかしがることも多く、日本人と少し似ている部分もあり、面白いです。

6.野球の国ニカラグア

 国技は野球と言われるほど、野球が特に人気のある国です。現在は、ニカラグア各市のプロ野球リーグ戦があり、私が住んでいるリバス市も野球が強いです。野球観戦では、得点が入るとすごく盛り上がります。逆にエラーになると暴言が飛びかったり泣いている人がいたりと、日本より観戦に感情的で、力が入っている印象を受けました。