ニジェールだより   「りる」第23号より

                                                    ニジェール  Y.W.
                                                             平成11年度1次隊
                                     植林

                                                                

 初めまして、植林活動でアフリカのニジェールに派遣されている渡邊です。今回は初めてのレポートともあって、ニジェールという国についてと、私が活動している植林について書きたいと思います。

        1.ニジェール国について

   ニジェールは、西アフリカにあり、皆さんがよくごぞんじのコートジボワールや、ガーナと言った国の北に位置する国です。昔テレビでアフリカのボロロ族の美男子コンテストを放送したことがありますが、それもニジェール国の一地域です。

 ニジェールは全体として乾燥した国で、よく町中でラクダを見かけます。ラクダは、牛・羊・やぎとならんでこの国ではポピュラーな家畜の一つです。ぽくはこの国にきて、ラクダは初めて家畜だと言うことを知り、牛などのように野性のものではないということをわかりました。ニジェールは貧しい国なので(開発指数世界最低二位)家畜による荷物や人の移動も多くおこなっています。ラクダやロバにのって、移動している人を多く町中でも見かけます。

貧しいがゆえに物が少なく、そのためかゴミも少ないので町や郊外はぼくが見てきた他の発展途上国よりずいぶんきれいです。貧しいことばかり書いたので、国民も苦しんでいるだろうと、皆さんが思うでしょうが、国民は幸福そうです。なぜかと言うと、ニジェール人は、人が良く、あまりがめつくありません。物がないなら別にいいじゃないか、とか、まあ何とかなるさと言った感じの人が多いので、貧しく物がないのですが、幸福そうなのです。

したがって、町には思ったより物ごいも少ないです。さらに暴力と悪事をことのほか嫌い、町や村で物が盗まれたら大事件になるほどなので、治安はものすごく良いです。こんな国はめずらしいらしく、以前他の国で活動するHGOの日本人が、「私たちの国より貧しいが、私たちの国より国民性はすごく良い。不思議だ?」と言ったほどです。

 そんな国の首都から50Km離れた村にぼくは暮しています。村なので電気・ガス・水道がぼくの家にはありません。食事は村人に薪をつかってつくってもらうか、他の日本人隊員と料理する。電気がないので夜はランプの光。生活用水は水がめど言った感じです。

 なんか協力隊って感じなので、ぼくはこの生活を非常に気に入っています。村の回りは、畑と砂丘と荒野で、何もかも乾燥しています。香川そだちで乾燥には強いと思っていたぽくですが、体から粉がふきでて、ひびが入ったときには、少しあせりました。そんな所でぼくは植林活動を行なっています。次にそのことについて書きます。

植林活動 村人に植林についての紙芝居をします

2.植林活動について

 もともとぼくが住んでいるこの地域には、畑を垣根で囲んでいました。これは、家畜から畑の作物を守るためです。この垣根を生け垣にしたらということを、ぼくの先々々々々代の植林隊員が考え出し実行→大成功となりぼくはその業務を受けつぐ6代目です。

 村人から生け垣をたのまれて、苗木を生産し、村人に植えてもらうということをしています。生け垣がなぜこんなに大成功したかと言うと、死垣の垣根だと一年もてばいい方で、毎年その維持にお金がかかるそうです。しかし、生け垣ならメンテナンスフリー、しかも剪定木が他の所の死垣として利用できる。

 このため、多くの村人が「ぼくにも生け垣を!」と言ってくるので、活動することはたくさんありこまらないです。この2年間、なるべく、地域住民の要望に答え、生け垣などの植林活動をやっていきたく思います。では今回はこの辺で。

村の様子 他の隊員とともに